長浜御坊 おはな狐

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江戸時代の初め 当時長浜の城跡に建てられていた長浜御坊大通寺の移転話があり
その移転の賛成派(石田派)と 反対派(旧境内派)がそれぞれ本山のある京都に向かった
先発した陸路の反対派は 野洲川で大雨に遇い増水の為川止めとなり
やむなく川の辺の一軒茶屋で休息する事となった
その店で働く可愛い「おはな」という娘の いとも丁寧で優しいもてなしに
つい 時日を過ごし 海路で向かった賛成派に先を越され その主張は移転と決まり
がっかりして野洲川まで戻ってくると
茶屋も「おはな」の姿もなかったという
石田屋敷に住む老狐の「おはな」さんが 
この地を安全地帯たらしめるために一計を案じ御坊誘致をしたものと伝わっています
他にも 「おはな」さんに関わるいくつかの物語があり
庶民に親しまれているそうです


中野和彦作
「おはな狐土鈴」
土岐・陶製 「おはな狐」
長谷川陶器店