彦根はりこの赤犬

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2007年 国宝彦根城築城400年祭 彦根まちなか博物館などでの
様々な催しの一環として 創作・彦根はりこの作者 真屋博さんが
大・小400個限定で 作成されました

本来は 寅はりこ専門の方(近年、彦根で制作活動をされています)
とお聞きしていますが
新しい試みとして 赤い意匠が斬新です
この地方の新しい郷土玩具として
また違うものなどにも挑戦してもらって
(彦根にまつわるもので たとえば 達磨 祭り 琵琶湖 などを題材に)
滋賀の郷土玩具の世界に新しい風を吹き込んでいただきたいと思います

本来の 彦根張子について

江戸時代 譜代筆頭井伊家35万石の
城下町として栄えた彦根には
五月の節句飾りの添え人形として 
張子の「首振り虎」 「鯛車」
木製の「馬くるま」 を飾る風習がありました
この添え人形を飾る風習が
いつ頃から始められたのかは不明ですが
江戸時代の後期には
節句飾りに
牽いて動かす事の出来る飾り物が
添えられる事が少なくなかった事実があります

滋賀県南部に限定されている
草津張子といわれる
「ピンピン馬」「ピンピン鯛」「猩猩」などは
明治中期以前のものは
記録もなく見つかっていません
この彦根の張子玩具と
草津の張子玩具との関係は
不明のままですが
かつて この彦根で
  古くから張子玩具が製作されていた事は  
間違いないことと思われます

彦根で再び張子の製作が始められた事に
歴史の深さと縁を感じます