ピンピン鯛 |
|||
|
瀬田川を境にしてそれより東の地域の
瀬田 草津 守山から近江八幡に至る地域に
古くから 子供の誕生の際 疱瘡除けのおまじないとして
張子の玩具を贈る風習があって
男児には赤塗りの「猩々」「起き上がり」「ピンピン馬」
女児には同じく「猩々」「起き上がり」「ピンピン鯛」が贈られた
製作は 京都ないし大阪でおこなわれ
草津で作られていたという形跡はなく
優雅な色調と精巧な構造で 滋賀を代表する郷土玩具ではあるが
現在は廃絶し 作られていない
藍色の青海波 胡粉と金泥で 波模様を描いた木製の台車に 紅塗り 金 白緑 胡粉 墨で濃艶に彩色した 張子の鯛を乗せたもので ピンピン馬と同じ仕掛けです 台車の内側には針金 三味線糸などの鳴り糸が 仕掛けてあり 車を引くと 車に細工のされた竹片が鳴り糸を弾いて ピンピンと音を出し 鯛が大きな胸鰭を動かす |