沙々貴神社振り太鼓

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 安土駅から歩いて二十分くらいの田園のなかに鎮座し、
少彦名命・大彦命・仁徳天皇・宇多天皇、そして敦美親王の五柱を祀っている。
鳥居をくぐって低い石垣の続く参道を経て神社に向かうと、
豪壮な茅葺きの楼門があらわれ老杉の生い茂る森の中に社殿が立ち並んでいる。
 佐々木氏の家紋は「四つ目結」として有名である
延喜式内社で奈良・平安時代に、
蒲生・神崎両郡の大領をつとめた豪族狭々城山君(ささきやまぎみ)が
祖神を祀ったのがその始めと伝える。
宇多源氏を称する佐々木氏が勢力を拡大する過程で
狭々城山君の子孫は佐々木氏と同化していったようだ。
現在、佐々木氏の子孫は全国に三百万人いるといわれ、
京極・黒田氏などの旧大名や旧財閥の三井氏、
日露戦争の二〇三高地の戦いで知られる乃木希典大将なども
子孫の一人で、境内社として乃木大将も祀られていた。