2006/07/02

近江のおばたでこ

           九代目当主 細居源悟




余呉湖一周歩行の翌日 久しぶりに小幡でこの細居さんをお尋ねしました
愛知に戻って以来ですから もうかれこれ20年近く伺ってなかったことになります
先代の文造さんがいつ亡くなったかも知らないくらい 失礼していました

HPを立ち上げたのがきっかけで 郷土玩具のことを思い出し
昔の記録を引っ張り出しながら(ほとんど忘れている)朧な記憶だけで
いい加減なコーナーを作っています
そんなこともあって 最近になり
旅先とか出先で その地方の玩具とか土鈴を
再び手に入れるようになりました
湖北で歩いているうちに 今の小幡人形を見てみたくなり 
突然お伺いして びっくりされたようです
アポイントも取らない 失礼な訪問にもかかわらず
親切に対応していただき 恐縮してしまいました

先代の文造さんに親しくしていただいた思い出話と
自分が近江八幡YHにお世話になっていたことや
郷土玩具の収集のきっかけなど 色々お話をさせていただいて
有意義な訪問となりました
短い時間でしたが その人柄と人となりに触れ
 素朴な人形たちを見るその目は 伝統を受け継いでいく決意と優しさにあふれていました
やっぱり「小幡でこ」だな!って思いで帰ってきました
何がって聞かれると困ってしまいますが・・・

これからも健康で 「小幡でこ」の良き伝統を守られ
沢山の子供たちを 世に送り出されることを希望しています


作業場には来年の干支のお猿さんたちが 絵付けの道具が・・
絵付けを待つお猿さんたち 仕事の手を止めさせてしまいました
松竹物や七福神など 右側の棚の人形たちは
後を継いで最初に作られた記念の品
お人形が飾ってなかったら
素通りしてしまう所でした


今回 分けて頂いた でこたちです
来年の干支(申)の製作を始めたところ ということでしたので
干支のものと ちょうどその日が八日市の大凧大会
之も縁(どんな縁だ?)ということで蛸と申の綱引き
もうひとつは おめでたい席には欠かせない三番叟


 少しづつですが 増えていけば良いな〜と思っています


訪問日 2003年5月25日




拝み申


蛸と申の綱引き


三番叟

小幡でこ 細居さんの子供達へ


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