2020/05/01

郷土玩具ミニギャラリー

MY*ギャラリー ふくいや

2010年

5月の郷土玩具

天神様

天神様は元々 雷神・天候をつかさどる神様で 農耕の神でもあります
五穀豊穣を願う農耕神として敬われ 菅原道真の怨霊神の影は薄れ
時を経て次第に 道真本来の事績に因んだ学問・芸能の神として
庶民の幅広い信仰を集めるようになりました.
わらべ歌の細道が何処にあるのか定かでは無いけれども
江戸時代 庶民の信仰として生活に根付き 現在では受験の神様としてもてはやされています
かつての生活に結びついた天神様として具象化されたのが天神人形です
正月や節句の折に飾られ 庶民の願い 希望 を叶えてきた天神様が
ただただ 受験戦争だけのお守りでは何とも言葉に代えがたい侮辱では無いでしょうか
鰯の頭も信心とはいえ それでは情け無いと憤慨しています
手作りの土や紙で出来た天神様には 作り手の心と 
それを手にした者の 心が繋がる温もりが在るように感じます
手作りの天神様達が何を語りかけてきます

菅原道真公

承和12年(845) 菅原是善の三男として生まれた 菅原氏は代々学者の家系で
祖父の清公も父の是善も従三位の文章博士 いわば上級官吏登用試験の試験官であり
天皇の詔勅や祭文 外交文書などの案文を起草するという

重要な職務を帯び 公卿に列せられていた
道真も父の跡を追って33歳で文章博士となり 自ら若手官僚の育成に当ると共に
政治家としても次第に重んじられ53歳で正三位右大将 55歳には右大臣に昇格し
藤原氏の頭領である時平の左大臣に並ぶほどになった
次第に勢力を広げる藤原氏のけん制を計った宇多天皇に殊の外重用され

藤原氏より憾みをかうことになり
昌泰4年(901)一月 藤原時平と共に従二位に昇進した直後 
娘が室となっている皇弟斉世親王を皇位につかせようとしているとして

冤罪をかけられ突如として 太宰権師に左遷され
延喜三年(903)2月25日 貧窮と病苦 逆境の中で非業の死を遂げた

 

今回の天神様は

碧南市 三河旭土人形 高山八郎  作

赤天神と黒天神です


3月の郷土玩具

ワンワン物語

犬ほど もっとも 身近な動物で ペットとしてだけでなく
人の生活に欠かすことのできない生き物は 他にはありません
犬の人形には 人の命に対する思い 子供への愛情が込められています
猫の 縁起ものとは違う 犬の人形に込められた
安産 子育て 魔除けという信仰的な要素が 犬の玩具には多く含まれています
その思いから さまざまな犬の人形が作られてきました
人々の思い・願いを 犬の玩具から 少しでも感じていただけたらと思い
HP作成中 その先駆けに 展示してみました。



鎌倉張子 乙川土人形 旭土人形
        浜松張子 起土人形

佐織勝幡郵便局 見に見にギャラリー

さくらの花が咲くまで・・・・



さくらの花が咲くまでの 一時
花咲爺さんの咲かせた桜を 天晴れ殿様と一緒にお花見でもしませう
(旭土人形)
水原土人形(新潟)のワンちゃんも お花見に駆けだしてきました

2月の郷土玩具

おひな様

町おこしブームに乗って 巷の町町では
おひな様の 展示合戦
佐織町の町おこしを 夢見て 展示を続けてはいますが・・・・
後に続く人なし それでも
相も変わらず 2月は 何を措いても お雛さま



秋田県 中山土人形

  

愛知県 旭土人形 高山八郎翁手捻り七段飾り



奥飛騨人形 十五人飾り 梶野加代作  伏見人形 這い坊

佐織勝幡郵便局 見に見にギャラリー

 

高山土人形 五人飾りを中心に
会津若松 起き姫雛  富山土人形 抱き雛  愛知旭土人形
海南市 紀州雛  奈良市 一刀彫  大分市 雛絵馬

1月の郷土玩具

2010年の干支は『庚寅』

起土人形 虎加藤  倉敷張子 腰高寅
旭土人形 加藤清正・吼虎・名古屋型吼虎 
浜松張子 首振り虎 多治見土鈴 


2010年、平成22年の 干支は「寅」
さらに細かく言うと「庚寅」
これは、「かのえとら、こういん」と読みます

干支「寅」は、元々は「動く」を意味するいん(虫偏に寅) という言葉から来ています。
春が来て草木が生ずる状態をあらわすそうで、
その後覚えやすいように 動物の「とら」が割り当てられたそうです。
先の見えない 冬の時代から 少しでも早く 景気回復を願って
寅の人形を飾ってみました
平成22年が 良き年になりますように



高松張り子

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My*ギャラりー ふくいや 2009

My*ギャラりー ふくいや 2008

My*ギャラりー ふくいや 2007

ふくいやさんち

お雛さま 端午の節句と ふくいやさんのスペースをお借りして
土人形を主に 郷土玩具の展示をさせて頂きました
自分が生まれ育ったこの地 海部・津島地方には 
土人形を初めとして郷土玩具と呼べるものがほとんどありません
あえて 数え上げるならば
津島神社の蘇民将来と 甚目寺観音の振り太鼓ぐらいと思います
寺社の 授与品の土鈴や絵馬なども探せばあるかもしれませんが
意外と目にすることは少ないようです
この地方には 織田信長の出生の地といわれる勝幡城址があり
タイの地方の王国・六昆(リゴール)の王にまでなった
山田長政は旧の佐織町(現愛西市)小津町の出身である事が
歴史家の調査により結果判明しています
(一般的には 駿河の出身であるといわれています)
また美和町は 福島正則 蜂須賀小六等
戦国の世に活躍した数多くの武将などの出身地でもあります
そんな歴史のあるこの地でも 
それらしい郷土玩具がないという寂しい状態です
一寸北に行けば 美濃街道の宿場町であった起宿で土人形が作られ
犬山 尾北 名古屋でも数多く作られた土人形が
この地にはありません
そんな寂しい状態に我慢が出来ず
ふくいやさんの場所をお借りして 
土人形をはじめとする郷土玩具を
一つ二つと展示させていだける事になりました
歴史の中で この地が埋没しているような印象を受けている 今日この頃
せめて おもちゃの世界で活躍してもらいましょう(笑)
ただし 地元の有名人ばかりではありませんぞ
浦島太郎も 金太郎も 猿も ドラゴンも 出てきます(笑)

ふくいやさんは 2019年高齢のため 残念ながらお店を閉められました
長い間お世話になり ありがとうございました
これからは いつまでもお元気で のんびりお過ごしください
ギャラリーは 道を挟んだお向かいの佐織勝幡郵便局で 
こじんまりと続けていきたいと思っています
今後もよろしくお願いします