四国の
郷土玩具


土佐(高知県)

讃岐
阿波
土佐
伊予
太平洋に向って大きく開けた高知県は
どこか明るく力強いものを感じます
ペギー葉山の唄を直に思い浮かべるのですが・・・(古い?)
坊さんかんざしと鯨!
豪放磊落なのでしょうか 坂本竜馬の生き様を思う時
どこか一途なものを感じる 土佐の国です


坊さんかんざし (張子)
五台山竹林寺の僧 純信と鋳掛け屋の娘 お馬の
悲恋物語を題材に作られたもので
一つの傘の下に男女が寄り添っている相合傘の張子人形
もともとは東京の亀戸張子の二人連れの人形をヒントに作られたものといわれています
坊さんの表情がいささか 後ろめたいのかと思えるのは 深読みのし過ぎでしょうか
つればり(土人形)  


ご一緒に・・・


18未満お断り(笑)


香泉人形


香泉人形
土佐地方の俗語で連れ立って用をたすことをつればりという
えもすれば 卑猥になってしまうのだが 
明るく笑い飛ばしてしまうような楽しい人形である
女達磨 (張子)
江戸 文化年間(1804〜18)
土佐 山内藩の御作師が江戸から持ち帰った
関東の張子達磨を基にして製作したのが始まりと言われる
明治の時代に改良されて 現在のような面長の美しい顔立ちで
胴に鹿の子模様の柄を描かれるようになった
土佐起き上がりとも呼ばれている

加賀起き上がりに通じたものを感じるのですが
こちらのものは やや細身ながらオキャンな感じがします
鯨車と鯨舟 (張子・木)


鯨車


鯨舟
所持している
土佐の鯨舟と
和歌山の鯨舟は
帆先と車の部分が
違うように思うのですが
由来が
似通っているので
似た物も在る様です
比べて見るのも面白い
かもしれません




参考
紀州鯨舟(和歌山)
かつて土佐は紀州と並ぶ捕鯨の中心地であった
室戸の漁師が その漁業からの帰りにわが子への土産として
手すさびに.鯨舟や鯨車を刻んだのが始まりという
鯨舟の舷側に捕鯨任務の区別や等級を表す色柄模様が描かれており
決して 思いつきや華美な装飾の為に筆をとられたのではなく
本物の臨場感を玩具に映しているものである
鯨車にも セミクジラ マッコウ ナガス ザトウなどの種類があるらしいが
自分の持っているものが何クジラなのかは今一不明です(笑)
鯨乗り (張子)
鯨の背にまたがった褌姿の漁師を明るく豪放な土佐のイメージで
ユーモアたっぷりに表現している
鯨土鈴


土佐鯨土鈴


土佐鯨土鈴
太平洋でつながった
土佐と紀州

良く似た玩具が
誕生していても
不思議でないのなも
知れません




参考
太地の鯨土鈴
(和歌山)
和歌山とともに鯨漁の本拠地であった土佐には
鯨の土鈴も幾つかみえますが大きさでは和歌山の勝ち
表情では土佐の物のほうがひょうきん顔で面白い
土佐犬 (木彫り)
闘牛 闘鶏 とか色々ありますが
四国で闘牛といえば宇和島 闘犬といえば高知です
これはお土産の小さなものです
郷土凧
土佐の郷土凧は 土佐凧・風呂敷イカ とも言われ
男子の誕生を祝い 初節句に 揚げられる
土佐面
土佐和紙を使って、作られた お面
しばてんなど 各種ある
2006/07/02